FA制度

【概要
FA(フリーエージェント)制度には、「国内FA」と「海外FA」とがある。
国内FAは、NPB(日本プロフェッショナル野球組織)所属の全ての球団と選手契約することができる権利を有する選手をいい、海外FAは、国内球団を含む、外国の球団とも選手契約することができる権利を有する選手をいう。いずれの場合も一定のFA資格取得条件を満たす必要がある。


【FA資格取得条件】
(1)出場登録日数が145日を満たしたシーズンを1シーズンとし、これが8シーズンに達した場合に国内FA資格を取得することができる。(一定の場合を除く。)
(2)出場登録日数が145日を満たしたシーズンを1シーズンとし、これが9シーズンに達した場合に海外FA資格を取得することができる。(以前に国内FAの権利を行使していた場合を除く。ただしその行使した選手が国内球団において1シーズン中の出場登録日数が145日を満たし、これが4シーズンに達した場合には海外FA資格を取得することができる。)
(3)登録日数が145日に満たないシーズンがある場合には、それらの日数を全て合算して、その合計数を基に145日を1シーズンとして計算する。
  ※故障により日数が145日に満たない場合でも特例措置として60日まで加算することができる。(前年の出場登録が145日以上であることが条件)


【FAの権利の行使】
FA資格選手は、その年の日本シリーズが終了した日の翌日から7日以内に(土・日・祭日を除く)在籍球団に対してFAの権利を行使することを表明することができる。権利を行使してFA宣言をした選手は、直前まで在籍していた球団を含め、いずれの球団とも選手契約の交渉をすることができる。


【選手契約とFA補償】
FA宣言をした選手がある球団と選手契約をする場合は、その選手の移籍1年目の年俸は直前のシーズンの年俸が上限となる(移籍2年目以降は制限なし)。また年俸とは別に支払う契約金は移籍1年目の年俸の半額が上限となる。
 
ニュースなどで見られるように明らかに前年度の年俸よりもはるかに高い年俸を手にするFA選手がいるが、これは、上限年俸・契約金・出来高を合算し、さらに複数年契約しているからである。よって「総額〇億円!」といった見出しを見ることがある。


その選手を獲得した球団は、その選手の旧所属球団に対し、金銭補償及び選手を補償(人的補償)することとなる。ただし海外球団へ移籍する場合は、原則的に金銭補償・人的補償はない。
なお、選手が初めてFAの権利を行使するか、あるいは複数回目の行使かで多少補償の内容が異なるが、ここでは選手が初めてFAの権利を行使した場合の補償について説明する。

FA宣言をした選手を旧所属球団における日本人選手の年俸順に基づいて以下のようにA、B、Cのランク付けをする。
 A 上位1位~3位
 B 上位4位~10位
 C 上位11位以下

選手(上記AまたはBに属する選手に限る。)がFA宣言をした場合には、獲得球団は旧所属球団に対し、次の(1)または(2)のいずれかの補償をする。(1)か(2)の選択は旧所属球団による。

(1)人的補償がある場合(ア+イ)
  ア:人的補償
    旧所属球団は、獲得球団が示す選手(外国人選手及び任意に定めた選手(プロテクトされた28選手)を除く。)の中からFA宣言選手1名につき1名を獲得することができる。
  イ:金銭補償
    旧所属球団は、獲得球団に対し、上記アの他、そのFA宣言した選手の年俸の金額に以下の割合を乗じた金額につき、金銭補償を求めることができる。
    ①その選手がAランクに属する場合 50%
    ②その選手がBランクに属する場合 40%

(2)人的補償がない場合
  旧所属球団が選手による補償を求めない場合には、獲得球団に対し、そのFA宣言した選手の年俸の金額に以下の割合を乗じた金額につき、金銭補償を求めることができる。
   ①その選手がAランクに属する場合 80%
   ②その選手がBランクに属する場合 60%

 ※FA宣言した選手がCランクに属する場合には、旧所属球団は獲得球団からの人的補償も金銭補償もない。
 ※FA宣言した選手の獲得人数は2名までだが、年俸がCランクの選手であれば何名でも契約できる。



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最終更新:2016/12/5

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